フォード・レンジャー・ワイルドトラック

公開 : 2015.12.18 23:40  更新 : 2017.05.29 18:53

イグニッション・ボタンを押すとディーゼルらしい音がキャビンに届き、トルクの強大さを簡単に想像できる。決して快音とはいえないが、クルマのキャラクターに合っていると感じる。

オートマティック・ギアボックスの変速は、どの段階でもなめらか。つぎつぎと変速するため、巡航時はより良い燃費をマークしやすい。あまりアクセルを踏みこまずとも前に進むのもいい影響をもたらすだろう。

かなりの荒れた道でもレンジャーはびくともしない。わずかにキャビンにノイズを反響させるものの、不快とは感じない。

レンジャーには電子制御によるトランスファー・ボックスが備わる。後輪駆動か4×4を選べるというわけだ。さらにハイ/ロー・レンジ用のギアリングも選べ、路面のコンディションに合わせて適したトラクションを得ることができる。

先述のヒル・ディセント・コントロールは先代にも設定があった。トラクション・コントロール・システムの応用である。ATとロー・レンジ・ギアリングとの相性はよく一定の速度でなめらかに坂道を下ることができた。

おすすめ記事

 
最新試乗記