アルファ・ロメオ4Cスパイダー

公開 : 2016.02.24 23:50  更新 : 2017.05.29 18:24

■プロローグ

“2011年、アルファ・ロメオは4Cを限定生産のコンセプトとして公開した” ― マット・プライヤー (ロードテストエディター)

アルファ・ロメオはジュリアの名を冠した最新のミドル・サイズ・サルーンを公開したばかり。

単なるニュー・モデルという位置づけではなく、ここ最近、いまいち振るわなかったアルファ・ロメオのブランドとしての再定義と行う目的がある。

今アルファ・ロメオは、世界のなかでもっともダイナミックかつエキサイティング、そして感性をくすぐる自動車ブランドとして生まれ変わろうとしているのだ。

小型ハッチであるミトを除いて、今後すべてのモデルは後輪駆動あるいは4WDとすることも宣言されており、ドイツ勢は要注意だし、アメリカ勢は焦るべきだ。

その前に、4Cをもう1度見ておきたいと思う。

2014年の暮れのドライバーズカー選手権では「焼き上がり前のクッキー」と表現してから1年あまり。熟成が進んだという報告を受けたからだ。

4Cクーペが実際にローンチされたのは2013年。この時点で、8Cコンペティツィオーネ、SZ、モントリオールにつづく少量生産の特別モデルの最新版となった。

姉妹会社であるマセラティのモデナ工場で手作業で組み立てられ、車体は軽量のカーボンファイバー・タブを基本とする。

これだけでも、かつてのアルファ・ロメオの ‘祝勝’ を取り戻したかのように思える。アルファの元来のアイコンともいっていいかもしれない。

今回は4Cスパイダーにトライするが、成熟したモデルになったのだろうか? まずはデザイン/スタイリングから見ていくことにしよう。

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