シトロエンC3ピュアテック110
公開 : 2016.12.15 05:40 更新 : 2021.03.05 21:43
3代目のC3が搭載する1.2ℓターボ・ガソリン・エンジンは素晴らしい。たくましい外観とマッチしさえすれば、もっと評価は高かっただろう。
■どんなクルマ?
フォード・フィエスタのライバル、だった。過去形にしたのは、C3の外観がガラリと変わったからだ。ハッチバックというよりも、もはやSUV風。
C4カクタスのルックスから強く影響を受けているのは言うまでもなく、ここ最近のトレンドとシトロエンらしさを融合した印象だ。
ちなみにプラットフォームは、‘PF1’ と呼ばれる小型車用のものを引きつづき使用している(一部改良済み)。したがってメカニズムの面では、取り立ててあたらしいとはいえない。
エンジンは1.2ℓガソリン(68ps〜110ps)と1.6ℓディーゼル(75ps〜100ps)。ギアボックスは5速マニュアル、5速セミAT、6速トルコンATの3本立てとなり、駆動方式はFF。
ボディ・サイズは、全長がほんのわずかに大きくなっているものの、ほぼ4mにとどまり、5ドアの小型車としては典型的なサイズ感だといえる。
このページでトライするのは、右ハンドル仕様で110psのミドル・グレード。左ハンドル仕様で82psのトップ・グレード以来の試乗である。
■どんな感じ?
何より注目すべきは見た目のよさ。先述のとおり、SUVのエッセンスを取り入れるのは、今やよくある手法だが、ボディ・サイズに対してムリがなく、シトロエンらしさもある。
シトロエンらしさの象徴といえるのは、ボディ・サイドに貼りつけられた ‘エア・バンプ’ だろう。デザイン性の向上のみならず、プロテクターとしての役割を果たすうえ、樹脂のホイール・アーチやコントラストをつけたカラーリングもうまい。