フォルクスワーゲン・アルテオン・プロトタイプ
公開 : 2016.12.20 05:40 更新 : 2017.05.29 18:56
キャビンは広く、装備も豊富。ただし、今のところ、乗り心地が硬すぎる。これが問題だ。
■どんなクルマ?
フォルクスワーゲン・アルテオン。これまではフォルクスワーゲンCCと呼ばれていたモデルである。
アルテオンという名前は、‘art’ と ‘eon’ というふたつに分割される。前者は文字どおりアート。語尾の ‘eon’ のほうは、高級感をもたらす目的の造語だ。
フォルクスワーゲンのバッジを付けるクルマとしては、異例なほどターゲット層は狭く、ライバルも多い。アウディA4/BMW 3シリーズ/メルセデス・ベンツCクラスのセクターから、ひと回り大きいアウディA6/BMW 5シリーズ/メルセデス・ベンツEクラスまで敵に回すことになり、もう少しダイレクトに言うならばBMW 4シリーズ・グラン・クーペと真っ向勝負しなければならない。
そこでフォルクスワーゲンが選んだ戦法は、内装スペースと実用性の向上。パサートや先代のCCからホイールベースを伸ばすことで実現した。
あとは価格。ライバルの価格帯よりもわずかに下げることで、アピールしようとしている。