PHV決定戦:前編 ―― BMW330e vs アウディA3 e-トロン vs VWパサートGTE vs ボルボV60 D5ツイン・エンジン

公開 : 2017.02.25 11:09  更新 : 2017.05.29 19:29

注目度の高まるPHV市場から、欧州混合モード35km/ℓオーバーを謳う550万円以下のDセグメント・モデルをピックアップ。選ぶべきはどれか?

PHVは身近になった すなわち高いレベルの要求に答える必要がでてきた

この数年は、プラグイン・ハイブリッド方式のエグゼクティブカーの世界にとって、長い時間に感じられた。

登場時にはクルマ自体の性能面より、節税対策として選ばれていたものだ。しかし今、それらは不遇の時代を乗り越え、ティーンエイジャーがドーピングしてもこうはいくまいというほど、急速に発達している。

現在、ハイブリッドカーは街に溢れている。それは日本より遅れていた欧州でも言えることだ。ボディの種類もハッチバックやセダン、ワゴン、SUVなどジャンルも多岐に渡る。認知度は高まり、価格的にもエンジン車と対抗しうる程度に安くなってきた。

期待されるのは、エンジン車以上の性能だ。

より速く、なめらかで、効率がよく、洗練され、運転に没頭でき、使いやすいことが求められる。そして、燃費やエミッションなどは公的なテストではなく、現実世界での数値が優れていなければ、そのクルマとそこに投入されたテクノロジーが優れているとは言えない。

はたして、それは叶えられたのか。

その答えをだすために、われわれはテストをおこなう。集めたのは、550万円以下で買える4台のPHV、すなわちプラグイン・ハイブリッドカーだ。

都市部と高速での走行を繰り返した2日間では、充電とゼロエミッション走行を幾度となくおこない、リアルな経済性を検証。

その合間に、いつも通りのハードなドライビングで走りの実力も確かめた。


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