レオンSCクプラ300 前輪駆動ホットハッチの脇役か、主役か? ゴルフRが一枚上
公開 : 2017.04.21 18:59 更新 : 2017.05.29 18:43
最新のホットハッチ「セアト・レオンSCクプラ300」に試乗してきました。パワー自慢のメルセデスAMG A45、アウディRS3とは異なる世界観のモデル。試乗記を読んだ皆さまは、どんな評価を下しますか?
どんなクルマ?
AMG A45、アウディRS3とは異なる世界観
環境への責任、安全、コネクティビティ、これら全てがメーカーにとって重要である時代にわれわれは生きている。しかし、このセアト・レオン・クプラ300は、古きよき時代の名残りであるパワー・ウォーズに立ち向かう最新ホットハッチだ。
メルセデス・AMG A45やアウディRS3のパワーは、405psに迫ろうとしている。しかし、これらのモデルはホットハッチがあるべき姿の限界を超えつつあるのは承知の事実だ。われわれがお買い得なポケット・ロケットを求めたとき、フォーカス程度の大きさで、前輪駆動といえば、この300はおあつらえ向きなのである。
フォルクスワーゲン・ゴルフRが10psを得たことで、グループ内の匕エラルキーにおいてクプラが躍進するスペースが誕生した。クプラ300は、300psを得ることになったのだ。同時にトルクも3kg-m向上し、38.7kg-mとなった。変速機は、6速マニュアルかデュアル・クラッチ・オートマティックを選ぶことができる。
加えて、電子制御LSD、調整式ダンパーが付き、エクステリアとインテリアにも小変更が施された。ワゴン・モデルに初めて4輪駆動が設定されたわけだが、われわれは標準の3ドア・モデルをマニュアル・トランスミッションでテストする。