ミニ・カントリーマンPHEV 「商売の都合上のクルマ」か 試乗記
公開 : 2017.05.11 12:00 更新 : 2017.05.29 19:14
ミニ・カントリーマンというクルマに対して、好意的かどうかは別にして「どうしてPHEV」なのか? は、甚だ疑問。完成度を見れば、その思いは強くなります。
■どんなクルマ?
カントリーマンのPHEV 気になる数値
いよいよミニが「カントリーマン・クーパーS E ALL4」を引っ提げ、激化するプラグイン・ハイブリッド市場への参入を決めた。
ハイブリッド・システムの基本構造はBMW i8と同じで、これを車両前方に配置することで家族向けの背の高いクルマにも導入することに成功した。
ガソリン・エンジンは車体前方に横置きのレイアウトで配置。モーターはリアに配置された。それぞれのユニットから供給されるパワーは、1.5ℓエンジンから134ps、モーターから87psとなっている。
出力の合計は224ps、トルクは39.2kg-mで、£28,000(414万円)のクーパーSカントリーマンと比較すると、出力面では29psアップ、トルクは10.8kg-mの上昇に成功している。
エンジンから出力されたパワーは、6速オートマティックを伝って前輪に伝達され、モーターからは2段階のトランスミッションを伝って後輪に駆動される。
リア・シート下にはモーターにエネルギーを供給する源、7.6kWhのリチウムイオン・バッテリーが収められていて、家庭用のコンセントだと通常3時間15分でフル充電が可能。オプションのもっとパワフルな充電器を使用すると、2時間30分で充電が可能だ。