アウディA5 刷新でどう変わった? A4との違いは? 2.0 TFSIを吉田 匠が試乗
公開 : 2017.05.15 11:30 更新 : 2017.05.29 18:13
フル・モデルチェンジしたアウディA5を、いよいよ日本国内で試す機会がおとずれました! A4との関係性や、走りの楽しさを吉田 匠さんが検証しました。
■どんなクルマ?
流麗なデザイン A4にさほど遜色ない実用性
アウディA5を端的に表現すれば、パワートレインを縦置きしたFWD=全輪駆動および4WDという、アウディお得意の手法を採用したA4のプラットフォームを使うスペシャルティ・モデルで、ボディには4ドア+テールゲートのスポーツバック、それに2ドアのクーペとカブリオレ、の合計3種類がある。
そのA5およびその高性能版であるS5が、クーペは9年ぶり、スポーツバックは7年ぶりにフル・モデルチェンジして第2世代に生まれ変わり、モデルによっては4月下旬から日本でも発売開始された。
モデル・レンジは、スポーツバックにFWDの2.0 TFSIおよび同スポーツ、4WDの2.0 TFSIクワトロスポーツ、それにS5スポーツバックの4車種。さらにクーペとカブリオレに2.0 TFSIクワトロスポーツおよびS5があって、合計8モデルがラインナップされる。
FWDの2.0 TFSIには190psと32.6kg-mの2ℓ4気筒TFSIエンジンが、同クワトロには同じ2.0 TFSIながら252psと37.7kg-mを発生する高性能版が搭載される他、S5には354psと51.0kg-mを生み出す3ℓV6ターボの3.0 TSFIエンジンが収められる。
御殿場をベースにした試乗会には、スポーツバックとクーペの2.0 TFSIクワトロスポーツが用意されていたが、当方が乗ったのは前者だった。実際、先代A5の場合も、日本で売れた台数の80%ほどが、ボディはスポーツバックだったという。
このA5スポーツバック、全長4750×全幅1845×全高1390mm、ホイールベース2825mmというやや大柄なサイズで、流れるようなデザインのウインドウ・グラフィックが目につく、5ドアながらスポーツライクな印象を与えるエクステリアが特徴だといえる。
つまり、同カテゴリーのセダンもしくはワゴンであるA4にさほど遜色ない実用性を備えながら、よりスポーティな印象を与えるクルマに乗りたいという層に向けて生み出されたのがA5というわけで、そのスタイリングがそういう志向を端的に表現しているわけだ。