ダイハツ・ミラ・イース 目指すはポロ、打倒アルト DNGAの先駆へ
公開 : 2017.06.01 18:10 更新 : 2017.06.01 23:08
背の高い軽が増えたいま、ミラ・イースのようなクルマは、もはやニッチ。けれどこれを「まっとうな軽」と表現することもできるのです。地味だけれど地道に進歩。これが味わいをも生みだします。
■どんなクルマ?
「まっとうな軽自動車」
ミラ・イースの特徴は、おおきな特徴がないこと。そんなふうに逆説的にいえるかもしれない。というのもメーカーじしんが「いまやニッチ(すきまの存在)」と認める2ボックスという伝統的な車型にこだわっているのだ。
ある種の機能特化が行き着くところまで行った感のあるのが昨今の軽自動車。全高が日本人の平均身長(世代によって異なるが170センチ前後)をゆうに超える175センチにまで及ぶ“スーパーハイト”級が売れている。
そこにあってミラ・イースはニッチといいながらまっとうなクルマづくりで正面突破をはかっている。軽量化を推し進めて高効率化を追究した作りと、欧州製コンパクトを思わせるスタイリングのセンスが光る。
「このカテゴリーに属するのはいまや(スズキ)アルトとこのクルマだけ」とダイハツ工業の開発担当者。多くのユーザーは「いざというとき」を考えて室内高がうんと高かったり、いろいろ機能が多いモデルになびきがちなようだ。
そこにあってミラ・イースのようにまっとうな軽自動車のよさを再評価してもいいのではないか。新型に乗っての結論をいきなり書くと、そこである。