マツダCX-5 2.2ℓディーゼル試乗記 「注目ゆえの憂鬱」とは? ティグアンを例に

公開 : 2017.06.15 11:10

マツダCX-5、2.2ℓディーゼル搭載車の試乗記です。おおむね良好な評価ですが、ニック・カケットのいう「CX-5の憂鬱」とは、何なのでしょうか。

■どんなクルマ?

「良識のセンスが凝縮されている」

クロスオーバーのマツダCX-5が改良され、新しくなった。英国では初のテストとなる。

それほど強調されてはいないが、スタイリング、装備のアップデート、剛性強化が今回の変更の特筆事項である。

いっぽうでこのクルマの造形を、シンプルかつ際立たせるために施された意匠の変更によるプロポーションは全面に押し出されている。

大きく口を開けたグリル(うまく馴染んでいる)と睨みつけるようなヘッドライトが、先代モデルよりも印象を強める。しかも、遥かにカッコいい。

そんな外観の下には、良識のセンスが凝縮されている。

車体に施された綿密な改良により、ねじれ剛性は15%向上し、シャシーの見直しと新しいトルクベクタリングシステムの導入により、動的運動性を改善しているそうだ。

トレッドも少しだけ拡大され、車高は先代に比べて35mm低くなった。他方、プラットフォーム(つまりホイールベース)と強力な2.2ℓディーゼルを中核とするエンジンラインナップは不変である。

われわれのテスト車は、最もパワフルな175psを発生するエンジンを搭載するモデルで、アダプディブ4WDと6速マニュアルを標準で装備していた。

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