ホンダ・シビック・タイプR 2017年型、サーキット試乗 FFでもいい?
公開 : 2017.06.16 12:10
先日、英国編集部が日本国内でおこなったホンダ・シビック・タイプRのテストは、環境があまり満足いくものではありませんでしたが、今回は、英国内で「きちんと」走れたようです。結果はいかに?
■どんなクルマ?
「まったく新しい」
まったく新しいシビック・タイプRだ。
とてつもなく巨大なリアウイングと、ボンネットのパワーバルジがホンダ製のただのハッチバックにアクセントを加えている。
前の世代のシビック・タイプRもニュルの王座を奪還したが、今回はそれを7秒近くも上回る7分43秒8というレコードを叩き出した。
すべて考え抜かれていて、それが公道向けの特別なホットハッチを創り出している。
ありきたりな考え方をすれば、4WDか? と思ってしまうが実は違う。316psでクラス最強のパワフルさを誇るにも関わらず、新しいシビック・タイプRはFFなのだ。
クルマの外観を見てあれこれ悩むことはないが、ただ、わたしがSNSにこのクルマの写真をアップした際に、「これ良いか?」や「これは驚いた」などといった反応が普段よりも少なかったのが気になった。
ちなみに、ホンダが言うにはこのリアウイングは伊達じゃなく、ダウンフォースは同クラスのクルマと比べても突出しているとのことだ。
ほかに何か先代から変わった点はあるのだろうか?
ドライブモードが変わった。3段階構成となっているうちのふたつは先代からの引き継ぎだ。新しいタイプRはスポーツモードが標準で、それを基準に「コンフォート」と「+R」という風に選択可能。
細かく見ていけばダンパーの硬さやステアリングの重さ、それからスロットル・レスポンスなどが変更可能となっている。
ステアリングに関してはいくつかの段階で選択ができ、市街地ではマイルド、スポーツ走行時にはクイックで、なおかつ安定感も兼ね備えている。270km/hも出るホットハッチなので、これは順当といったところか。