アルファ・ロメオ・ジュリア、「ヴェローチェ」を試乗 クアドリフォリオとの距離は?
公開 : 2017.06.23 12:40
「クアドリフォリオまでも……」というあなたに、ちょうどいい「ヴェローチェ」の試乗記です。AUTOCARは褒めています。けれどドイツの「やつら」の存在をかき消すに至ってはいません。
■どんなクルマ?
「ちょうどいい」のはヴェローチェか
既に人気を誇るアルファ・ロメオ・ジュリアに歓迎すべき追加モデルの登場である。
2.0ℓガソリンエンジンを搭載するこのモデルは、最高出力を200psから280psへアップ、最大トルクである40.7kg-mを2250rpmから発揮する。
英国におけるほかのジュリアと同様に、8速オートマティックが搭載される。右ハンドルモデルでは、後輪駆動となるが、国際ローンチの場では、ステルビオのように、4輪駆動の「Q4」が用意された。
うだるような暑さの6月のレイクコモの丘では、その必要性を大きく感じなかったが、同クラスのライバル達が揃って4輪駆動を提供している以上、アルファ・ロメオもその必要性を感じたのだろう。
立ち位置としては、181psを発揮する、2.2ℓディーゼルのスペチアーレの上級機となる。
英国における£37,935(534万円)の導入価格は、ジャガーXE R-スポーツやBMW330i Mスポーツのそれよりも若干高い。
標準装備は充実
8.8インチの「アルファ・コネクト」と呼ばれるインフォテインメント、パーキングセンサー、デュアルゾーンエアコン、各種ドライバー補助機能を含む、標準装備は充実している。
スペチアーレをベースにしたボディキット、黒い淵のウインドウ、特徴のある18インチ「タービン」ホイール、そしてこのクルマのテーマカラーとなる、ミサノブルーによって、ほかのジュリアとビジュアル面から差別化を図っている。
最後に、10万円程のオプションであるが、フェンダーに付く、ヴェローチェのシールドは、このパッケージを完璧なものにする。スポーティさを演出するに欠かせないアイテムであり、同時に控えめであり上品である。
ショールームではあなたを感激させるであろうが、試乗をした後でもその思いが継続するのであろうか?