ディスカバリー5(ディーゼル)試乗 さらばラダーフレーム! アルミモノコックの完成度は?

公開 : 2017.06.27 11:40

新型ランドローバー・ディスカバリーを、公道/不整路でインプレッションしてきました。ラダーフレームに別れをつげた5代目。その決断は正しかったのでしょうか?

■どんなクルマ?

新型の5代目ディスカバリー(以下、ディスコ5)は、最近の新世代ランドローバー各車の顔ぶれから考えて、ある意味で予想どおりの成り立ちといっていい。

基本骨格は同社ヒエラルキーでは兄貴分にあたるレンジローバー(以下、レンジ)と共通点が多いアルミモノコックで、内外装デザインは直系弟分たるディスカバリー・スポーツの拡大版。ダッシュボードのレイアウトがレンジと酷似するのは当然だが、センターパネル両端のアルミ(調)支柱が上まで貫通する意匠は、ディスカバリー・スポーツに似る。

さよならラダーフレーム アルミモノコックに

骨格設計が先代のビルトイン・ラダーフレームからアルミモノコックとなったことで、本国メーカーでは「最大360kgの軽量化」と主張するが、さすがにそれは大げさ(ウソではないだろうが、比較の条件設定が極端)。日本仕様の新旧ディスコ(スーパーチャージドV6ガソリンの7人乗り:写真橙)の車検証重量で比較したら、その差は130kgだった。まあ、大幅に軽くなったのは間違いないが。


ディスコ5はついに日本でも待望のディーゼル(写真黒)が用意されて、日本での売れ筋も圧倒的にディーゼルになることが予想される。日本仕様はひとまずディーゼル、ガソリンともに3.0ℓV6過給で、新世代エンジンらしく、ディーゼルといっても極端に重くないのが嬉しい。


ディスコ5のディーゼル車は同ガソリン車比で重量増はわずか20kg。しかも、そのうちのエンジン重量が影響する前軸量の増加は10kgで、後軸にかかる残り10kgの大半はディーゼル特有の排ガス処理システム分と考えればいい。いずれにしても、2.4t級のクルマでの20kgだから、運動性能に明確な影響をあたえるほどの重さはない。
 

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