BMW 523dに「ツーリング」追加 吉田 匠が試乗 ハンドリング/乗り心地は?
公開 : 2017.07.03 17:40 更新 : 2017.07.05 12:19
BMWの5シリーズ・ツーリング。なかでもディーゼルとなれば、きっと現実的な選択肢になる読者が少なからずいらっしゃるのでは? 吉田 匠さんが試乗しました。
■どんなクルマ?
気になる荷室、先代+30ℓへ
新型BMW 5シリーズのラインナップに、ステーションワゴンのツーリングが加わった。
ドイツ車のなかでもBMWやアウディというと、路上ではステーションワゴンを目にする機会が多いから、これでいよいよ5 シリーズが日本に本格参入、というところだろうか。
5シリーズツーリングのボディ外寸は、全長4950×全幅1870×全高1500mm、ホイールベース2975mmというもの。
ワゴンボディはデザイン的にリアのオーバーハングが長く見えがちだが、実はセダンより全長が5mm長く、全高が20mm高いだけだから、ボディサイズは事実上セダンと変わらないと考えていい。
ちなみにラゲッジスペースの容量は通常時570ℓで、これはセダンのトランクルームの値と変わらないが、リアシートを倒せば最大で1700ℓとなり、先代モデルより30ℓの拡大を果たしているという。
合計で10モデル用意
車種は523i、523d、530i、540i xDriveの基本4モデルに、前2車がStandard、Luxury、M Sportの3仕様が、後2車にはLuxuryとM Sportの2仕様が用意されている。
つまり、細かくいえば合計10モデルある、ということになる。
パワーユニットはすべてツインパワーターボの名を持つ過給機つきで、
・523iが2ℓ直4ガソリンの184ps
・523dが2ℓ直4ディーゼルの190ps
・530iが2ℓ直4ガソリンの252ps
・540i xDriveが3ℓ直6ガソリンの340ps。
組み合わせられるトランスミッションは全車8段ATで、前3車が後輪駆動、540i xDriveが4WDとなる。
つまり、5シリーズセダンには存在する540iの後輪駆動というモデルが、ツーリングボディには設定されていない、というわけだ。
しかも、セダンの場合は右ハンドルの他に、530iと540iに限り左ハンドルの選択も可能だが、ツーリングは全モデルが右ハンドルのみという設定になる。
プライス、すなわち税込み車両本体価格は、523i Standardの650万円から、540i xDrive M Sportの1069万円までの範囲にある。
同仕様のセダンと比べると、およそ30〜50万円高価、という価格設定である。