新型ホンダ・フィット試乗 マイナーチェンジ前後の違い ハイブリッド徹底解析
公開 : 2017.07.21 11:40 更新 : 2017.07.21 18:38
「ホンダ・フィット」マイナーチェンジ車は、見た目・安全装備以外にも、“走りの変化” がポイントです。どう変わったか、徹底解析します。
■どんなクルマ?
3代目フィット マイチェン
シティの後を受けて登場したロゴがフィットの前身となる。ロゴは実用型コンパクト2BOX車の基本に徹底したモデルだったが、日本市場では商業的に失敗。フィットはパッケージングもハードウェアもロゴから継承されていない。それらは明確に革新を示すが、前作の失敗の影響も大きい。開き直れたからこそ飛躍できたわけだ。
ただ、ロゴから継承がまったくなかった訳でもない。共通項は実用性である。実用性のこだわりは当時のコンパクト2BOX車でも群を抜き、センタータンクレイアウトなどの独自設計を採用し、収納や積載の多様性で同クラス他車を圧倒していた。
3代目となる現行モデルへのFMCでは一部の収納機能を廃止。実用機能は多少低下しているのだが、ノートなどの直接の競合車がプレミアムあるいはシンプルの方向へ向かい、相対的にはこれまで以上に実用性と多用途性に優れたモデルとなっている。
フィット、なぜダウンサイザーが選ぶ?
長い前置きになったが、先代から現行モデルの実用機能の「多少の低下」の理解は今回のMCの要旨のひとつである。実用性に振りすぎれば道具感が強くなり、プレミアム感が減少しやすい。実用の勘所を押さえてプレミアム感の向上を図ったのだ。プレミアム感はダウンサイザーにとって要点のひとつであり、結果フィットのダウンサイザー需要も上昇した。