マセラティ・グランツーリスモ、新型を前に2017年の「ひと押し」 MCを試乗

公開 : 2017.07.22 12:10  更新 : 2017.07.22 12:48

マセラティは、デザインの微調整とエンジンの仕様変更をしました。しかしデビューからしばらくの時間が経っています。この事実が評価の足を引っ張っています。

■どんなクルマ?

とうとう最後のフェイスリフトを受け、マセラティ製のクーペがフィナーレを迎える。と同時に待望の新しいクーペの足音が聞こえてきた。

リフレッシュというよりもむしろ合理化であると言ったほうがよいかもしれない。

エントリーレベルの4.2ℓエンジンとシングルクラッチのギアボックスはカタログ落ちし、全モデルが460psを発生させる4.7ℓV8エンジンと6速のZF製トルクコンバーターオートマティックを装備。

デザイン面での改良は、フロントとリアバンパーなどのデザインが一新されたほか、装備面では石器時代を思わせるロートルなナビが、タッチスクリーンのインフォテインメントシステムに置き換わった。

仕様はふたつのバージョンから選ぶことができ、グランツーリスモ・スポーツが£93,145(1,353万円)、MCは£108,780(1,580万円)となっている。

■どんな感じ?

0-100km加速テストのタイムは4.7秒だが、グランツーリスモは10年前登場したころのライバル車と比べると絶対的なフィーリングを誇る。そしてそのフィーリングはいまだに健在といえる。

ただ、フェラーリ製のV8エンジンが備わっているとはいえ、近代の高尚なクルマたちと比較するとレーダークルーズコントロールなどの装備は無く、キーレススタートすらも設定がない。

細部に目を向けると、さらに足りないものが見えてくる。

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