メルセデス・ベンツSクラス 2017年版へモデルチェンジ 「S400d」に試乗
公開 : 2017.07.23 11:10
メルセデス・ベンツのSクラスが、「大幅なマイチェン」を果たしました。ムジュンしていることばに聞こえるかもしれませんが、試乗記をご覧になれば、理由がお分かりになると思います。
■どんなクルマ?
「最も広範囲にわたる変更を実施したマイチェン」
スイス・チューリッヒでのプレスカンファレンスで語られた、改良版Sクラスの概要を聞けば、これがほぼ完全にニューモデルだと考えるかもしれない。
変更したコンポーネンツは6000点以上。エンジンは3機種を新規設定するが、うちふたつはこれまでのSクラスになかったタイプ。
たとえば直6ガソリンに電気モーターと48V電源を組み合わせたマイルドハイブリッドである。インフォテインメントシステムはアップグレードされ、半自動運転システムは加減速が可能に、ラウンドアバウトの進入と脱出も行える。
と、進化の度合いは極めて大きい。とはいえ、あくまでもこれは、W222型Sクラスのマイナーチェンジ版である。
R&D部門を率いるオーラ・カレニウスは、これはメルセデスの長い歴史の中でも、最も広範囲にわたる変更を実施したマイナーチェンジだと表現する。
実際、2014年に登場したモデルでありながら、この最新バージョンは技術面で、最新世代のBMW7シリーズやアウディA8に肩を並べるものとなった。