フォルクスワーゲン・アトラス 7人乗りSUVで北米復権できる? 試乗
公開 : 2017.08.10 11:40
フォルクスワーゲンのアメリカ復帰は、新しい7シーターSUVからスタート。ボディサイズや実用性、6年間の新車保証など充実した内容は、アメリカのユーザーが抱くブランドへの疑心を払拭できるでしょうか?
■もくじ
どんなクルマ?
ーアトラス 2014年以来の7人乗りSUV
どんな感じ?
ーアトラスのサイズ トゥアレグと比較
ー7座の室内、居住性は? 燃費も検証
ー乗り心地はアメリカン ただし静か
「買い」か?
ーアメリカならば買い ディーゼル復活望む
■どんなクルマ?
アトラス 2014年以来の7人乗りSUV
アメリカというビックマーケットへの再挑戦に向けて、フォルクスワーゲンが準備したのが、フォード・エクスプローラーやホンダ・パイロットなどがライバルとなる、3列シートのSUV「アトラス」。
フォルクスワーゲンは、ダッジ・グランド・キャラバンに似たルータンを2014年に販売終了して以降、アメリカでは7シーターのモデルを販売してこなかった。
アトラスは2013年のデトロイト・モーターショーで発表されたコンセプトカー「クロスブルー」の市販モデルとなる。
中国でも販売はされているものの、本来はミドルサイズSUVとして、アメリカのファミリー層に向けてデザインされたモデルだ。
フォルクスワーゲンが新たに増築したテネシー州の工場で、パサートと共に生産されている。
このアトラスは、フォルクスワーゲンが世界共通で展開する柔軟なボディアーキテクチャ「MQB」をベースにしたモデルの中で、ボディサイズは最大。
フォルクスワーゲンの電気自動車プロジェクト「I.D. コンセプト」が本格始動するまで、大食漢のV6ガソリンエンジンを搭載したフルサイズSUVに、ディーゼルエンジンの偽装問題からの再出発を任されているというのは、皮肉なものだ。