アウディRS3「セダン」 AMG A45/BMW M2への優位性は? 試乗記

公開 : 2017.08.14 12:20  更新 : 2017.08.14 12:22

400psに達したアウディRS3。セダンを試乗することで、AMG A45/BMW M2と、どう戦うのか? を探ります。

■もくじ

どんなクルマ?
(ある意味で)生まれ変わったRS3
RS3 同カテゴリーの立ち位置

どんな感じ?
直列5気筒、どう変わったのか
クワトロ・システムと乗り心地は?
ステアリングを含む改善点

「買い」か?
AMG A45やBMW M2とは別モノ

■どんなクルマ?

(ある意味で)生まれ変わったRS3

2015年、先代RS3の発売時には、R8がそれを出産するという奇抜なCMが話題を呼んだ。

搭載される直5ターボがV10エンジンの片バンクを流用していることと、アウディ・スポーツの頂点にあるR8のDNAが息づいていることを強烈にアピールする、なかなかに面白いアイデアだった。

とはいえ、実際のところ、この2台にそこまでの共通性はない。あくまでイメージ広告で、クルマ好きとしては馬鹿にされたような気分を味わったのも事実である。

それが大幅マイナーチェンジを受けて、ある意味では生まれ変わった。

RS3 同カテゴリーの立ち位置

今回はおなじみのスポーツバックに加え、セダンボディも設定。しかし、コンパクトセダンの人気がイマイチな英国では、人気回復の起爆剤になるかは怪しいところだ。

とはいえ、不人気だったのはフォルクスワーゲン・ジェッタやスコダ・ラピッド、ヴォグゾール・ベルモントといった、いささか貧相なモデルの話。

ベースのA3からフロント20mm/リア14mmトレッドを拡大し、19インチのホイールを捩じこみ、迫力を増したRS3に対する捉え方はまた違うものがあるかもしれない。

結果、エクステリアはB7世代のRS4を思わせるバランスに仕上がっている。

同時に、近年のネッカーズルムの、ドーピング・ロードカーの評判をますます高めるモデルにもなりそうな気配だ。

それは外見ばかりではない。最高出力は400psに達し、このクラスでは初のことだとアウディは主張する。

むろん、スバルインプレッサ三菱ランサー・エボリューションのコンプリートカーなど400ps級Cセグメントの前例はあるが、アウディはあくまでプレミアムブランド。

もっとはっきり言えばBMWとメルセデスのみをカウントしているのだろう。

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