韓国サンヨンの新SUV「レクストン」 現在のレベルは? 試乗記
公開 : 2017.08.15 12:10 更新 : 2021.03.05 21:35
めずらしいサンヨンの試乗記です。韓国第3のメーカーが作るSUVのできは、どれくらいなのでしょうか。サラリとご覧になってみるのも楽しいはずです。
■もくじ
どんなクルマ?
ー中古ディスカバリー層も狙う
ー剛性アップ 一方で車重増
どんな感じ?
ー最上級グレードの内装◎
ーディーゼルは静か パワー控えめ
ー乗り心地△ 走破性は◎
「買い」か?
ーこれからのサンヨンに期待できる
■どんなクルマ?
中古ディスカバリー層も狙う
サンヨンのフラグシップモデルとなるのがレクストン。最新のインフォテインメントシステムと電子機器、上質なインテリアを備えて第4世代にモデルチェンジした。
一方で、本格的なオフロードにも耐えられるように、フレームの上にボディが架装され、ローレンジ・ギアを持つパートタイム4輪駆動方式をとるなど、従来からの特徴も残っている。
英国では、最新の4気筒2200ccディーゼルエンジン(181ps)に、6速マニュアルかメルセデス・ベンツ製の7速ATの組み合わせがラインナップされる。
サンヨンは、レクストンのライバルを、ヒュンダイ・サンタフェとキア・ソレントを位置づけ、より安価に設定。
また5年間走行距離無制限の新車保証を設定することで、ランドローバー・ディスカバリーの3〜4年落ちの中古車を買うようなユーザーを新しいターゲットに設定している。
剛性アップ 一方で車重増
今回のモデルチェンジでは、高張力鋼板の使用率を大幅に増やし、旧モデルの16.1%から81.7%となった。
その結果、シャシーへの部材追加やサブフレームなどによる補強を行わずとも、アウディQ7やレンジローバー・スポーツより高いボディ剛性を確保できた、としている。
一方レクストンの車重増加は避けられず、最も軽い仕様でも2095kg。燃費も重さに比例してしまい、マニュアルモデルでの12.8km/ℓと204g/kmという数値は、サンタフェの16.4km/ℓと161g/km、ソレントの17.5km/ℓと149g/kmとは比較にならないものだ。
しかし、3.5トンの牽引能力とオフロードでの走行性能が、特定の購入者に対してのアピールポイントとなるとサンヨンは考えているようだ。