ダイハツ・ムーヴ試乗記 マイナーチェンジ版 装備、地味だが着実な進歩

公開 : 2017.09.04 15:40  更新 : 2017.09.04 17:00

ダイハツ・ムーヴ、じつはひっそりと改良を繰り返しています。今回は2017年版。けっして目立つ改良ではないけれど、体感してみればありがたい「かゆいところに手が届く」モデルになっていました。

もくじ

どんなクルマ?
小規模だが「かゆいところに手が届く」改良

どんな感じ?
ダイハツ得意の「落としどころのうまさ」
あると使ってしまう「パワーモード」

「買い」か?
軽ハイトワゴンでは「良質/良心的」

どんなクルマ?

小規模だが「かゆいところに手が届く」改良

現行の6代目ムーヴは2014年12月デビュー。最近のダイハツ車は約1年ごとに細かい改良を施すのが通例だが、今回はデビューから約2年半での定例的なマイナーチェンジとなる。ただ、今なお人気車種の座をキープしていることもあってか、変更内容は小規模だ。

今回の試乗車となった標準系は変更点がとくに少なく、目に見える部分では、外装がフロントグリルとアルミホイールのデザイン変更、内装が加飾パネルの質感アップとドアトリム表皮のブラッシュアップ程度にとどまる。

機能面では、地味だが販売現場でキラーアイテムになりそうな改良点がいくつか見られる。たとえば、後席スライドが荷室側からも操作可能になったのは朗報。伝統的なハイトワゴン軽で、後席に左右独立スライドをもつのはムーヴとワゴンRだが、それを荷室からもスライド可能なのはムーヴだけである。

また、クルマを真上視点で映しだす「パノラマモニター」も新採用されて、ここはワゴンRと日産デイズ三菱eKワゴンに追いついた。

もっとも、今回のマイナーチェンジ最大のニュースは、アドバンストセーフティのスマートアシストが従来のIIから、最新世代のIIIにアップグレードされたことだろう。この「スマアシIII」の搭載はタントとミライースに続く3機種目となる。

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