軽く1億超え 現存7台のEV リマック・コンセプト・ワン 助手席試乗
公開 : 2017.09.06 16:10
軽く1億円を超え、たった7台しかない、しかもヴェイロンなみの速さのEV。ひとつとして馴染みあるキーワードがないではありませんか。乗った感じは? みじかいですが動画もあります。
もくじ
ー 現存7台 1億4160万円
ー 油断禁物 呼吸わすれぬために
ー 加速動画(13秒)を見る
現存7台 1億4160万円
リマック・コンセプト・ワンは、たった8台だけ作られたクルマ。ただし、現存するのは7台。というのも先日トップギアでおなじみだったリチャード・ハモンドが1台全損させてしまったからだ。
のこる7台は、すべてが顧客の手に渡ったクルマで、今回のクルマだってそう。リマックのテストドライバーであるミロスラフ・ザーンツェビックがステアリングを握り、わたしは助手席で短めのドライブを堪能することとなった。
このコンセプトワンの所有者はポール・ルンゲで、フロリダで外科医として働いている。彼は自分のクルマがスピンしている最中も楽しそうに話していたが、もしわたしが彼の立場で、数億もするスーパーカーを持っていたら、片時も離さずカギを握りしめているだろう。
0-100km加速テストのタイムは2.5秒。つまりこれはマクラーレンP1やラ フェラーリよりも速いということである。
このクルマが現実のものとなるまでには2011年のジュネーブ・モーターショーからしばらくの時間が掛かった。ヴァンダ・デンドロビウムやニオEP9といった無名のメーカーのクルマがどこからともなく出現したことも少なからず関係しているのだろうか。
しかし同時に新興メーカーが勢いをもつ時代の趨勢はエキサイティングなもの。既存のメーカーとは違い、こういったクルマを作る会社というのは値段や売れた台数という尺度ではなく、電気自動車の可能性を模索しているからだ。
クルマに乗り込む前、リマックの偉いひと、モニカ・ミカックは同社のインフォテインメントについて解説してくれた。