アウディA8 2017年型に試乗 内外装の進化 自動運転の現状探る

公開 : 2017.10.11 11:40  更新 : 2018.02.16 17:26

いよいよ試すときが来ました。隅々までこだわり抜いた内外装や、ドライバー補助の現状を、まずはバレンシアの一般道で試します。

もくじ

どんなクルマ?
新型A8 英国は12月発売 詳細は?

どんな感じ?
内装は理路整然 品質の高さは圧巻
概ね良好 ただしディテール要修正
ドライバー補助 現時点の出来栄えは?

「買い」か?
A8 2017年型 真の魅力は「技術」

スペック
アウディA8 50 TDIのスペック

どんなクルマ?

新型A8 英国は12月発売 詳細は?

新しいアウディA8は、量産車で世界最高の自動運転能力を備えるとアウディはいう。しかし、40を超える運転者補助機能が使えるようになるのは、来年早々から。アウディが市場の様々な法令に従わざるを得ないためであるが、すべてが見直された第4世代のA8は、世界中の運転手からどんな仕事を奪おうというのか?

アウディは「トラフィック・ジャム・パイロット」と呼ばれるソフトがご自慢のようだ。これは、60km/h以下で、中央分離帯がある場合にハンドルから手が離せるというもの。ボタンひとつで(ガレージに入る場合でも)自動的に駐車ができる機能もあり、クルマをぶつけなくて済むようになるだろう。

英国で12月から販売される新しいA8は、はじめにディーゼルとガソリンのV6ターボ(228psと286ps)であり、英国の場合、2018年にはツインターボの4ℓV8が、続いて449psのプラグインハイブリッドとトップレンジにあたる564psのW12が追加される。

クワトロとトルコンの8速ATが標準。またSQ7で導入された新しい48Vのマイルドハイブリッドが採用されている。これにより、コースティング機能や、自動的なエンジン・オンオフ装置を使用できる。

アウディの均整のとれた美学、シャープな折り目や斬新な照明(優美なレーザーヘッドライトと有機ELリアライトがオプションで選べる)で生命力を感じさせる控えめなシルエットは、最新のA4、A5に続くものだ。ボディは前モデルより37mm長く、13mm高く、5mm狭い。これでドアの開口部とリアのレッグスペースは少しだけ大きくなった。

しかしながら、A8はとりわけ人目を惹くクルマではないし、エグゾースト風のデザイン(実際には穴があいていない)といったインゴルシュタットの悪趣味をまとってもいる。

アウディは、A8がブランド全体のデザイン新時代の到来を告げるものだと主張している。本当にそうなのか? 実際に見てみようではないか。

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