新型ボルボXC60 T5、日本国内試乗 「小さなXC90」の前評判は?
公開 : 2017.10.16 14:15 更新 : 2017.10.17 00:33
いよいよ日本でも発表された新型ボルボXC60。乗った印象はどうなのでしょうか? 吉田 匠さんが早速試乗しました。
もくじ
どんなクルマ?
ー XC60 Q5、GLC、X3をロックオン
どんな感じ?
ー 内装「新鮮」 2ℓ直4+8速ATも◯
ー 標準サス好印象 エアサスにも意義
「買い」か?
ー これが今の「ボルボらしさ」
スペック
ー ボルボXC60 T5 AWD インスクリプションのスペック
どんなクルマ?
XC60 Q5、GLC、X3をロックオン
今年のジュネーブショーで発表され、大きな注目を浴びたといわれるボルボの新型SUV、XC60が日本に上陸した。そのスタイリングは先代XC60とは雰囲気が異なり、去年から日本でも発売されている新XC90の縮小版という印象だが、実際その中身のメカニズムもXC90と共通する部分が多い。
クルマの基本骨格といえる部分は、XC90にも使われたそのSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)というサイズ可変のモジュラープラットフォームを採用、全体のサイズをXC90より小型化してXC60を構築している。
新型のボディサイズは、全長4690×全幅1900/1915×全高1660mm、ホイールベース2865mmというもので、XC90よりひと回り小さく、全高もやや低い。
車重は仕様によって1830〜2170kgの範囲にあって、これもXC90と比べると200kg前後軽い。一方、他社の同カテゴリーモデルと比べると、新型アウディQ5、メルセデス・ベンツGLC、BMW X3などと、ほぼ同様のサイズだといえる。
スタイリングは後方からのルックスこそ先代XC60につうじるものを感じさせるが、XC90にも共通するイメージのグリルを始めとするフロントスタイル、および前輪とフロントドアの間の空間が長いプロポーションなどは先代とは明らかに異なり、新しいボルボSUVの姿を提示しているといえる。
パワートレインの構成も基本XC90と同様で、2ℓ直4ガソリンのターボエンジンを中心に、そのハイパワー版、それに電気モーターを組み合わせたツインエンジン、さらに2ℓ直4ディーゼルターボなどが順次用意される。
他社のライバルには2WD仕様の設定もあるモデルがあるのと違って、全車AWDであるところもXC60のポイントのひとつだといえよう。SUVであるならAWDでなくちゃ、とボルボはきっと真面目なのである。