スイフト・スポーツ新型 英国編集部が試乗 1.4ターボで「21世紀の古典ハッチ」へ
公開 : 2017.11.02 10:10 更新 : 2017.11.02 10:31
日本車を日本で、英国編集部がテストしました。装備の「充実しすぎ」を指摘する一方で、ハンドリングや元気のよさは賞賛。「21世紀の古典ハッチ」と称します。
もくじ
どんなクルマ?
ー 1.6ℓ→1.4ℓターボ それでもスポーツ?
ー 軽量化とともに剛性向上 演出も
どんな感じ?
ー 車重970kg 安全装備も充実へ
ー ハンドリング 安定しすぎなのか
ー 1.4ℓターボ トルク増の恩恵あたえる
「買い」か?
ー 21世紀の「古典」ホットハッチ
スペック
ー スズキ・スイフト・スポーツのスペック
どんなクルマ?
1.6ℓ→1.4ℓターボ それでもスポーツ?
新型スズキ・スイフト・スポーツのダッシュボードに収まる赤くふちどられたメーターの間に配置されるのは、このクルマの走行情報をカラーグラフィックで表示するマルチ・インフォメーションディスプレイだ。
ディスプレイには燃費、5分間の平均車速、アクセル操作、ターボのブースト圧と、アクセルとブレーキによる加減速Gが表示される。瞬間表示は日産GT-Rやスバルの高性能モデルの専売特許であったが、今やこのスモール・ホットハッチにも搭載されるようになったのだ。
さらにはストップウォッチ機能付き時計表示があり、ふたつの円グラフは一定時間内でのパワーとトルクの発生量を示す。しかし、パワーとトルクについては正確な測定値ではないため、その表示された値自体にほとんど意味は無い。ドライバーがこの1.4ℓターボ・エンジンに注ぎこむ情熱を測ることなどできないように、単なる目安と考えるべきだろう。
今回はAUTOCAR英国版編集部にとって、2018年春に上陸予定の新しいスイフト・スポーツがどんな出来栄えかを日本でテストする初めての機会である。
なかでも注目すべきは、活発なキャラクターが評判だった現行モデルの1.6ℓNAエンジンが、この新しいスイフト・スポーツでは、既にヴィターラS(日本名:エスクード)に搭載されているターボ付き1.4ℓブースタージェット・ダウンサイズ・エンジンに置き換わるという事だ。
スペック上の違いは4psの出力アップだけかと思うかもしれないが、最大トルクが、これまでのわずか15.2kg-mから22.4kg-mへと増したことによる恩恵は大きいに違いない。