試乗 ステップワゴン・スパーダHV車 「直動」がキモ
公開 : 2017.11.04 12:40
ステップワゴン・スパーダ「2ℓハイブリッド車」に試乗。ミニバン/ハイブリッド車が、苦手な高速域。ホンダはどう対処したのでしょう?
もくじ
どんなクルマ?
ー ステップワゴン ハイブリッド導入
ー 直動機構とは? 短所改善のキモ
どんな感じ?
ー トルクの立ち上がり制御が〇
ー i-MMD ミッション車に似た余力感
「買い」か?
ー 1.5ターボ車 競合のヴォクシー どう考える?
どんなクルマ?
ステップワゴン ハイブリッド導入
2ℓ級の1BOX型ミニバンは、今やファミリーカーの代名詞と言っていいだろう。5代目となる現行ステップワゴンは親しみやすいスタイルや居心地、乗り味を強化した先代の路線を踏襲し、同カテゴリーの主市場となる子育てファミリー層を見据えて開発されている。
今回のMCではAEBS(Advanced Emergency Braking System)、ACC、半自動操舵LKAなどを含むホンダセンシングが全車標準化されたが、スパーダ系のみの変更が主となる。中でも注目されるのは2ℓハイブリッド車の追加である。
スパーダHVのパワートレインは、アコードやオデッセイにも導入されている直動機構を備えたシリーズハイブリッドのi-MMD。シリーズハイブリッドは日産流に言えば「e-パワー」であり、エンジンを発電機として用い、その電力で電動モーターを駆動するのが特徴。パワートレインの大まかな機構は電気自動車に発電機を載せたレンジエクステンダーと変わらないが、外部からの充電機構がないので電気自動車には分類されない。