BMW X3新型 2.0ℓディーゼルに試乗 価格上昇も洗練/実用性を約束
公開 : 2017.11.21 11:50 更新 : 2017.12.05 22:03
モデルチェンジしたBMW X3を、英国編集部がモロッコで試しました。質感/洗練性を着実に高めている印象。ライバルひしめく中、目立ちづらいけれど強い存在感を放ちます。
もくじ
どんなクルマ?
ー ボディ拡大で環境改善 重量は変わらず
どんな感じ?
ー 内装、質感が向上 後席もタイト過ぎず
ー 2.0ℓディーゼル好印象 乗り心地は要検証
「買い」か?
ー 「特筆すべきクオリティや実用性、洗練性」
スペック
ー BMW X3 xDrive20dのスペック
どんなクルマ?
ボディ拡大で環境改善 重量は変わらず
成長を続けるBMW製のSUVの中でも身近なX3シリーズが3代目となり、右側通行のモロッコの道ではあったが、右ハンドル車の初試乗を行なった。
先月のxDrive30dに引き続き、より倹約的なxDrive20dに触れる初めての機会だ。なお、X3のエントリーモデルは、12月に発表予定のガソリンモデル、xDrive20iとなる。
先代とは異なり、3代目のX3のアーキテクチャは3シリーズではなく、5シリーズがベースとなっており、初代のX5よりも全長も全幅も大きくなっている。
2代目のF25型よりも51mmも長くなったボディは、ホイールベースが伸ばされ、主に後席のスペース拡大につながっている。
成長したボディサイズや、消音材の増加などにも関わらず、アルミニウムや複合素材などの使用量を増やすことで、2.0ℓのディーゼル・モデルの車重は、先代と変わらない1825kgとなっている。
エンジンは従来型と同じものが引き続き搭載され、190psと40.8kg-mのパワーにも変更はない。0-100km/h加速は8.0秒と十分で、8速ATを介して駆動される。
ちなみにこのX3、英国でもついにマニュアルギアを選択できなくなった。リアのデファレンシャル・ギアは軽量化され、電子制御のxDriveシステムは、7シリーズからの流用となる高効率なものにスイッチ。
後輪への駆動力配分の割合が高められるとともに、100%のトルクをフロントかリアの車軸へ任意に伝達することも可能となっている。
急勾配での走行を補助するヒル・ディセント・コントロールが標準装備。BMWは、「このX3は待ち望まれていたオフローダーだといえます」と紹介する。