新型リーフ国内試乗 走りと経済性向上めざす日産 走行距離も考慮に検証

公開 : 2017.12.23 12:40  更新 : 2017.12.23 13:47

日産リーフの国内試乗です。対象は「G」と呼ばれる、もっともリッチなグレード。e-ペダルを含む、走りを吉田 匠が検証いたします。結論も興味深いです。

もくじ

どんなクルマ?
新リーフ 航続距離と動力性能向上めざす

どんな感じ?
追い越し加速で進化を実感 気になる部分も
e-ペダル 曲率ゆるければサーキットでも「使える」
気になる一充電走行距離 公表値の50%?

「買い」か?
200kmを超えるような遠出をしないならば

スペック
日産リーフGのスペック

どんなクルマ?

リーフ 航続距離と動力性能向上めざす

日産リーフ、2010年に発売された初代は、日本における市販型EVの先駆けのひとつであると同時に、世界的に見ても量産型EVとしてはパイオニアといえるクルマだった。が、しかし、その販売台数は、日産の予測を下回ったといわれる。

おそらくその最大の要因は、一充電走行距離の短さにあったのだろうと想像できる。初代リーフ初期型、日本仕様のそれはJC08モードで200kmとされたが、実際に路上を交通の流れに乗って走ってみると、その半分の100km前後というのが実情だったといえる。

そこでその7年後に登場した新型は、バッテリー、電気モーター、それを制御するインバーターのすべてを大幅に強化、動力性能をアップすると同時に、走行距離も大幅に伸ばしてきた。

リチウムイオンバッテリーを先代の24/30kWhから40kWhに容量アップ、モーターを最高出力110kW、最大トルク32.6kg-mに強化した結果、JC08モードの一充電走行距離は400kmと、先代初期モデルのちょうど2倍に達する数字を公表しているのだ。

それだけでなく、当然ながら動力性能も向上、例えば0-100km/h加速は先代より15%ほど速くなって、8秒台をマークするという。特に数値の公表はなかったが、最高速も向上しているだろう。ちなみに車重は1490〜1520kgの範囲にある。

ひと目見てわかるように、ボディスタイリングも一新されているが、キャビン部分の基本形状は変わっていないし、2700mmのホイールベースや1500mm台の前後トレッドなどの数字からして、プラットフォームの基本は先代と変わらず、その進化型だといえる。

車種は装備などの違いによってS、X、Gの3モデルが用意され、プライスはそれぞれ税込で3,150,360円、3,513,240円、3,990,600円となっている。

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