アウディ新型RS4アバント 初試乗 4代目の操舵/乗り心地、洗練と迫力を両立
公開 : 2017.12.26 12:40
アウディRS4の新型を、ジャーナリストの山崎元裕氏がマラガで試乗しました。これまでのヒストリーを振り返るとともに、2.9ℓV6ツインターボの印象や乗り心地、ハンドリングをテストします。
もくじ
どんなクルマ?
ー アウディRS4 これまでのヒストリー
ー 新型RS4アバント 外観のポイント
ー 4.2ℓV8→2.9ℓV6ツインターボへ
どんな感じ?
ー 南スペイン、マラガで試乗 印象は?
ー ハンドリングは魅力 乗り心地も良好
「買い」か?
ー 速さと機能性が世界最高のレベル
スペック
ー アウディRS4アバントのスペック
どんなクルマ?
アウディRS4 これまでのヒストリー
クワトロ社を前身とするアウディスポーツ社にとって、「RS4アバント」は最も伝統的なモデルだ。現在にまで続くその歴史の始まりにあるのは、1993年のIAA=フランクフルト・ショーで発表された「RS2アバント」で、これは当時のB4型アウディ80アバントをベースに、ポルシェと共同開発された高性能ワゴンだった。
80アバントがそもそも持つワゴンとしての機能性はそのままに、2.2ℓの直列5気筒ターボエンジンを315psの最高出力で搭載することで、スポーツカー並みの運動性能を実現。それはより高性能で、かつエクスクルーシブなワゴンを望むカスタマーから高く支持された。
このRS2アバントのコンセプトを継承し、クワトロ社が2000年にリリースしたのが、B5型A4アバントがベースとなる、初代「RS4アバント」だった。
以後RS4アバントは、2006年にはB7型A4アバントがベースとなる2代目に、また2012年にはB8型A4アバント・ベースの3代目へと、一時的に生産が行われない期間こそあったものの進化を遂げていく。
そして2017年のIAAではアウディスポーツ社から、第4世代となる新型RS4アバントが誕生。これはもちろん、現行のB9型A4アバントがベースとなっていることは言うまでもない。