日産e-NV200エヴァリア7S試乗 自家用には及ばず 環境規制ゆえのEV需要は大
公開 : 2018.01.29 20:10 更新 : 2018.01.29 20:38
日産e-NV200エヴァリア7Sは、EVの7人乗りミニバンという珍しい存在。価格の高さや、使用範囲も限られているとしつつ、規制が強まる都市部でのニーズは充分見込めるようです。
もくじ
どんなクルマ?
ー 商用車ベースの7人乗りEV
どんな感じ?
ー 商用車然としたインテリア
ー 満足できるだけのひとや荷物を運べる
ー ダイナミクス性能や快適さには不満
ー まだ足りない航続可能距離
「買い」か?
ー 自家用車としては非現実的
ー 都市部での需要は高いe-NV200
スペック
ー 日産e-NV200エヴァリア7Sのスペック
どんなクルマ?
商用車ベースの7人乗りEV
日産e-NV200エヴァリア 7Sは、日産の2台目となる乗用EV。リーフ以外にも存在していたことを知るひとは少ないだろう。商用車のe-NV200をベースに、7人乗りミニバンとしたモデル。今回、3代目となるリーフのリリースに合わせて、e-NV200も改良が加えられることとなった。
全長は4.5mちょっと、全高は1.8mのピープルムーバーが、エヴァリア。EVであり、ゼロエミッション・ビークルとして、フォード・グランド・トルネオコネクト(日本未導入)やシトロエン・ベルランゴ (日本未導入)の対抗馬となる。
今回はリーフのように全面的なリニューアルは行われず、108psの電動モーターやシャシー、サスペンションは従来通り。
最大のニュースは従来の24kWhの容量に代わって、40kWhの容量のバッテリーが搭載されること。技術の進歩により、容量が増えても物理的なサイズは変わっていない。
その結果、バッテリーによる航続可能距離が60%も改善し、「NEDC(new European driving cycles)」テストで280km、より厳しい新基準の「WLTP(Worldwide harmonized Light-duty Test Procedure)」複合テストでは200kmとなっている。