ホンダ・シビック・タイプR vs アバルト124スパイダー 比較テスト
公開 : 2018.01.30 16:10
直4ターボとMTを積む二輪駆動で、3万ポンド前後で買える純正チューニングモデル、という条件で選んだところ、カテゴリー違いの2台を対決させることになりました。勝敗もさるところながら、勝負の決め手はどこにあるのかも気になるところです。
もくじ
ー あながち遠からぬ立ち位置
ー ようやく真価を取り戻した赤バッジ
ー サソリを冠した正統派スポーツカー
ー 秀才と天才
ー 敷居の高いアバルト、低いシビック
ー 1台だけ所有するなら
ー 番外編1 3万ポンドの福音 新車編
ー 番外編2 3万ポンドの福音 中古車編
あながち遠からぬ立ち位置
ここ最近の個人的な会話を思い出す。
ポルシェ911とレンジローバー・スポーツのどっちがいいか真剣に悩んだり、フェラーリ488GTBと軽飛行機ならどちらが人生のスパイスとして刺激的か仮定したり、そんなのばかりなのである。
同じ予算で買えるもの同士を比べている、という点は、現実的な出費の対象を検討中のひとにとって、よくあることだ。
そういう思考回路の持ち主からすれば、今回の2台を比較しようといわれても、別段驚くようなことではない。
たしかにアバルト124スパイダーとホンダ・シビック・タイプRでは、タカ派とハト派くらい目指すものが違って見えるかもしれない。
ところが、どちらもドライビング・プレジャーを追求した、3万ポンド(約450万円)前後のクルマという点では通じるものがある。その意味では、2台はライバルということができるだろう。