新型アウディA7スポーツバック 50 TDIを試乗評価 CLSとの差異を明確化
公開 : 2018.02.13 10:10 更新 : 2018.02.13 10:13
新しいアウディA7スポーツバックは、メルセデス・ベンツCLSを頂点とするラグジュアリーな5ドアクーペの最新モデル。流麗なデザインと先進的なテクノロジーは、CLSの地位を脅かすことはできるのでしょうか。
もくじ
どんなクルマ?
ー CSLに対抗するアウディ流の方向性
ー シャープなスタイリングが包む、先進性の高さ
どんな感じ?
ー ボディサイズは若干小さく、車内は若干広く
ー A7はドライバー・オリエンテッド
ー 余裕を生む、A8と共通のパワートレイン
ー テクノロジーが提供するリラックスした乗り味
「買い」か?
ー クール・ビューティなクルマ
スペック
ー アウディA7 スポーツバック 50 TDI Sportのスペック
どんなクルマ?
CSLに対抗するアウディ流の方向性
アウディA7 について語るとき、プレミアムな5ドアクーペであるメルセデス・ベンツCLSについて触れない訳にはいかないだろう。
グランドツーリング・ラグジュアリークーペという新たなモデルカテゴリーを創造したクルマこそ、2004年に登場したCLSだからだ。初代A7は2010年にリリースされたが、CLSに対してのアウディ流の回答であり、ライバルの存在を決して無視できる内容ではなかった。
今回の2代目となるA7スポーツバックは、3代目CLSが発表される直前に登場することになった。
一見すると、両モデル共に微妙なニッチマーケットに対して似たようなアプローチをとっているように思える。マーケットのニーズに応えるべく、スタイリングの良さとスポーティさ、動力性能の高さを備えつつも、広い室内と快適性を重視している。
A7はA6と、CLSはEクラスとプラットフォームを共有し、どちらも新しいエンジンに48Vのマイルドハイブリッド・システムを搭載している事も特長だ。加えて両車は、フラグシップサルーンのA8やSクラスから技術的な面の流用を受けている事も共通。
一方で、大幅にスタイリングの見直しを受けた新型だが、メーカーとして現在のモデルの方向性をどう捉え、何を優先にしたのかで、両車の仕上がりは随分と異なっているようだ。