長期テスト ダチア・サンデロ(1) LPGのメリットを6カ月で検証

公開 : 2018.02.15 10:10  更新 : 2018.05.26 12:50

LPGは本当に経済的なのでしょうか? ダチア・サンデロをAUTOCAR編集部で買い、金額的なメリットを検証します。その第1話です。

もくじ

「1ℓ58.9ペンス(88円)」という魅力
ダチア・サンデロを買った理由
内装の違い、支払った金額の違い
テスト車について
追加した装備一覧
テストの記録

「1ℓ58.9ペンス(88円)」という魅力

わたしが長期テストのためにダチア・サンデロ・ステップウェイを引き取りに行った際にM25のジャンクション10付近で見かけた「1ℓあたり58.9ペンス(88円)」という表記。

これこそがLPG(液化石油ガス)の価格である。

これはガソリンや軽油のおよそ半額であり、経済的にとても魅力的だ。

今世紀に入ってから推進されつつあるものの、英国ではLPGはそれほど普及していない。英国では標準でLPGタンクを装備したクルマは販売されておらず、もしその安価な燃料を使いたければ自ら改造するしかないのだ。

石油業界は英国における大気汚染問題への即時の対応策としてLPGの普及を望んでいる。また、政府がガソリン車及びディーゼル車を2040年以降販売禁止とする方針を受けて、LPGのロビー団体はすでにインフラが整っており、安価に大気汚染対策にすぐに効果を発揮できると主張している。

そこで、われわれはサンデロ・ステップウェイを6カ月間に渡り使うことで、2017年の英国においてLPG車がどの程度使えるのかを検証していきたい。

ところで、このクルマがオランダのナンバープレートをつけており、ステアリングも「逆側」についていることに気づいただろうか。

前述の通り、英国ではLPG車の新車販売は行われていないため、われわれは改造するのではなく新車で手に入るルートを選ぶことにしたのだ。

ではなぜサンデロを選んだのか?

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