長期テスト マクラーレン570GT(1) 570Sでない理由 オプションと価格
公開 : 2018.02.28 16:10
長期テスト用にマクラーレン570GTをAUTOCARは買いました。570Sではなく、570GTを選んだ理由。外装のオプションのほかに、こだわった内装オプション。そしてその価格までお伝えします。エンジンベイからの不快な異音についても書き添えておきます。
もくじ
ー 570GTならではの魅力とは
ー 外装で選んだオプション
ー 内装にはより多くの費用を
ー テスト車について
ー 追加した装備一覧
ー テストの記録
570GTならではの魅力とは
マクラーレンはスポーツシリーズの導入によって、ジュニアスーパーカーに属するポルシェ911ターボSやアウディR8に対抗すべくラインナップの拡充を果たした。
この「ジュニア」というのはもちろん相対的なもので、R8は610psの5.2ℓV10を搭載するし、ポルシェやマクラーレンはより小さなエンジンだが過給機によるパンチがある。
スポーツシリーズは12万6000ポンド(1955万円)の540psを発揮する540Cに始まり、マクラーレンはこれより下の価格帯のモデルを出す予定は無いとしている。
一方で570Sと570GTはこのシリーズの上級ラインとして位置付けられ、これら3モデルはモノセルIIと呼ばれるカーボンファイバー製のタブと3.8ℓのツインターボV8エンジンを共有する。
この570GTはポルシェ・ケイマンと同等の車重でありながら570psものパワーを持ち、言うまでもなく相当にスリリングなクルマである。
エキゾチックなのも良いが、R8や911ターボのオーナーたちはフェラーリやランボルギーニには無い普段使いのしやすさを好んでいるのだ。
570Sを中間に置き、570GTはマクラーレンの中で伝統的スーパーカーとしての性格を持ちながら通勤にも使えるオールラウンダーとして位置付けられている。
わたしはこのクルマをテストすることができて幸運である。本心では、570GTよりも570Sの方が好みだが、GTも興味深い。Sと比べると柔らかい乗り心地(フロントスプリングは15%、リアは10%柔らかい)で、より多くの遮音材を持ち、ステアフィールも穏やかだからだ。
さらに、特徴的なガラスハッチを備える「ツーリングデッキ」とよばれる220ℓの荷室が、フロントの150ℓの荷室を補完している。