長期テスト スバルBRZ(1) 86を購入しなかった理由/第一印象は
公開 : 2018.03.09 20:10
「トヨタGT86の登場時には注目を集めたが、双子のBRZはそれほど脚光を浴びることはなかった」という英国編集部。長期テスト用に買って、BRZにも光を当てることを決めたようです。(1)では86を選ばなかった理由、86との動的性能の違いを述べています。
もくじ
ー なぜ「ハチロク」ではなかったか
ー 内装 いやなところ、よいところ
ー 2.0ℓボクサー BRZの性格にマッチ
ー テスト車について
ー 追加した装備一覧
ー テストの記録
なぜ「ハチロク」ではなかったか
自然吸気エンジンをフロントに搭載し、6速マニュアル・ミッションを介して後輪を駆動する。
クルマ好きにとってこれ以上垂涎の的となるものはない。もちろん、双子関係にあるトヨタGT86も同様だが、あえてスバルを選ぶ理由はなんだろうか。
わたしにとっては、「色」という明確な理由がある。もちろんワールド・ラリー・ブルー以外にもBRZにしか選択できない色はあるが、選択すべきなのはこれだ。
この外装色は、パフォーマンス・モデルやレースでの実績もあるトヨタですら敵わないスバルのモータースポーツを象徴する。わたしはスバルによる28年間の世界ラリー選手権(WRC)での実績にそれほどの思い入れがある。
もちろん、GT86でなくBRZを選ぶ理由は色だけではないだろう。スバルはこのクルマのシャシーをよりアグレッシブな味付けにしているという。また、搭載される2ℓの水平対向エンジンは主にスバルの技術であり、スバルのバッジをつける方が理にかなっている。
外観はどうだろうか。スバルはトヨタ版とは異なる独自のバンパーとライトの造形を持ち、より攻撃的なルックスを手に入れている。個人的には、ルックスに関しては2017年のフェイスリフトによってBRZがGT86に対して優位に立っているように思うが、ひとによって意見は様々だろう。繰り返すが、ワールド・ラリー・ブルーが選べるのはこちらだけだ。
内装を見ていこう。