新型BMW M5試乗 4輪駆動システム採用 ハンドリングも向上 歴代最高の仕上がり
公開 : 2018.04.06 11:40 更新 : 2018.04.06 11:52
Xドライブを除くと、初となる4輪駆動を採用したBMW製のスーパーサルーン。評価の優れていた従来モデルにも増して、運動性能と実用性が高められています。6代目となり駆動方式が変更されたM5を、英国の道でどう評価するのでしょうか。
もくじ
どんなクルマ?
ー 4輪駆動となった599psの新しいM5
どんな感じ?
ー 全方位で虜になってしまう仕上がり
ー 明確な目標を掲げた、濃い血筋
ー 従来モデルを凌駕する卓越したハンドリング
ー 何度も試したくなる、快心の加速
「買い」か?
ー 現時点でM5以上のクルマが思い浮かばない
スペック
ー BMW M5のスペック
どんなクルマ?
4輪駆動となった599psの新しいM5
6世代目となったBMW M5。
スーパーサルーンの象徴とも言える地位を築いてきたM5を後輪駆動から4輪駆動にするために、BMW Mディビジョンは、ドライブシャフトやクラッチ、ユニバーサルジョイントなど、必要なものをすべてつぎ込んだ。
ただ、高評価だった先代よりもボディ・ディメンションは大型化。その分、ターボの力を借りて、パワーもトルクも増強されている。これまでのBMW Mシリーズの中で、もっとも洗練されたと言っても過言ではない、電子制御シャシーコントロールシステムも搭載されている。
加えて、よりシンプルな後輪駆動モデルだった先代よりも、軽量化されている。わずか15kgとは言え、軽くなったことは事実。素晴らしい。2018年、2輪駆動だったパフォーマンス・サルーンは、車重を削りながらも4輪駆動となったのだ。
心から喜びを表現したい気分だが、額面通りに受け取っていいのだろうか。
英国の道を599psのパワーを解き放ってドライブした時、このクルマは素晴らしい価値を発揮できるのか。駆動方式の変更という大きな変化は、われわれの期待通りの、細かな気遣いの上に成り立っているのか。今回、その答えを探りたい。
ちなみに、過去30年にも渡るM5の歴史を追ってきたわれわれだが、フルバージョンのロードテストや、複数のライバルとの比較テストも近日中にお届けできる予定なので、楽しみにしていてほしい。クルマの核心部分に、疑問の余地がないほど迫ることができると思う。
とにかく、試乗を始めてみよう。