ランボルギーニ・ウルスに試乗 生粋の「ランボ」か 内装や走りを評価
公開 : 2018.04.23 11:55 更新 : 2018.04.23 11:59
ランボルギーニ・ウルスの試乗記です。AUTOCARが気にしているのは、これが「生粋のランボルギーニ」であるかどうか。SUVであること、V8ターボであることなど、気になるところが多いです。果たして結果は? 荷室をはじめとする内装や走りを検証します。
もくじ
どんなクルマ?
ー 新時代のランボルギーニ
ー ランボか、フォルクスワーゲンか
どんな感じ?
ー 「ありえないほどけたたましい」
ー 狂気と平穏 SUVならではの両立
ー 「ランボルギーニ」だからこその期待
「買い」か?
ー ウルスは生粋のランボなのか
スペック
ー ランボルギーニ・ウルスのスペック
どんなクルマ?
新時代のランボルギーニ
思うに、重量の問題はデリケートで、1kgの差が重要なのだ。だからこそウルスの重量は2197kgで、2200kgとはしなかった。
この数字を筆頭に、ウルスには恐ろしい数字が付いて回る。650ps、86.4kg-m、16万4950ポンド(2529万円)。ただし価格は大まかなものだ。ディーラー・チャージはディーラーによって異なるし、いくつかオプションをつけるだけで18万ポンド(2759万円)に達する。
これで何が得られるのだろう? 1台のスーパースポーツ・ラグジュアリーSUVだ。
ランボルギーニが言うには、彼らはいちからまったく新しいタイプのクルマを発明したらしい。もっとも、よく目を凝らして見れば、もっとどう猛なV12を積むLM002とのつながりがあるかもしれないが、当時LM002はそのようなふだんからふつうに乗ることができるクルマだとは考えられていなかっただろうし、そもそも328台しか生産されていない。
そしてそれは昔の話で、今は違う。ウルスはV12を積んではいないし、200人足らずの作業員がハンドビルドするわけでもない。
アーキテクチャーにはフォルクスワーゲン・グループのMLBエボを使用しており、これはアウディQ7、ポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガにも使われている。このクルマによって、ランボルギーニは販売台数をこれまでの2倍の年7000台にまで引き上げるつもりなのかもしれない。
この点で、ウルスはマーケティング主導のクルマで、エンジニアリング主導ではない。ランボルギーニは、彼らだけが販売することができるクルマだとわかっているのだ。本物のスポーツカーを作っているメーカーが作るから意味があるのだ。
ならばウルスは真のランボルギーニではないのではないか?