長期テスト トヨタ・ミライ(2) 燃費を計測 静粛性にも注目

公開 : 2018.04.30 00:10  更新 : 2021.01.28 18:23

長期テスト、トヨタ・ミライ第2回です。今回はこのクルマが果たしてプリウスのような経済性を持っているのかどうかを検証します。結果としてはプリウスはおろか同格のガソリン車よりもランニングコストは高いという計算になってしまいました。静粛性にも言及します。

もくじ

積算4791km ミライの経済性は
燃料電池車、やはりまだ開発途上
積算5069km わずかに聞こえるノイズ
テスト車について
テストの記録

ミライの経済性は

水素がそれほど爆発しやすいわけではない(ガソリンを運ぶより安全)ということが明らかになった。そこで次に知りたいのは、どれほどお財布に優しいのか、だろう。結局のところ、ミライは経済性が重視されるプリウスと非常に近い存在だ。果たしてミライも経済的なのだろうか。

われわれはそれを確かめようとしてはいるが、検証すればするほど「どのように計測するか」が問題となってくる。最も単純な方法は、「1kgあたり何km走るか」だ。ミライの燃料がほぼ空になった時点で4.7kgの圧縮水素を充填できるが、それによる走行距離はおよそ435kmだ。すなわち92.6km/kgということになる。しかし、この数値ではよく理解できないだろう。圧縮水素はガソリンよりも8倍ほど軽い。

ミライのカタログを見ると、タンクひとつ分の水素は「おおよそ」60ℓのガソリンに相当するという。つまり、われわれが消費した4.7kgの水素は56.4ℓのガソリンに相当するということだ。これで435km走ったということは7.7km/ℓ程度だ。この計算が正しいとすれば、驚くほどの数値ではない。

そこでわれわれは、より明快な計算方法を思いついた。

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