新型ポルシェ911 GT3 RS試乗 熟成極める991後期型 まるでミドシップ

公開 : 2018.05.01 10:10  更新 : 2018.06.20 15:13

最新は最良。現行の991型ポルシェ911とのお別れが近づいてきたことを告げる、GT3 RSが登場しました。ポルシェ最新GTモデルのドライバーズカーとしての素晴らしさを、マット・プライヤーがニュルブルクリンクGPサーキットで再確認します。

もくじ

どんなクルマ?
991型のラストに向けたGT3 GT3 RS
供給量の調整で多くの需要に応える
911カップ・レースカーに近い成り立ち

どんな感じ?
まずはニュルブルクリンクを助手席で
まるでミドシップのような振る舞い
驚くべき限界付近での柔軟性

「買い」か?
熟成を極めたドライバーズカー

スペック
ポルシェ911 GT3 RS(991型)のスペック

どんなクルマ?

991型のラストに向けたGT3 GT3 RS

気持ちがはやる。細部まで気になる。目の前には新しいポルシェ911 GT3 RSが止まっている。ただ新しいだけではない。ポルシェのGTが今後どうなるのかが、示唆されているクルマだ。

このポルシェ911ほど一貫して、着実な進化をし続けてきたスポーツカーがほかにあるだろうか。旧型のGTに代わって新型のGTが登場する。数字がGT2だったり、GT3だったり、時にはRSになったりしてもGTモデルは存在し続けてきた。そして徐々に、モデルサイクルが終わりに近づいていることも意味してきた。その終わりに向けて、大幅なマイナーアップデートが毎回施されてきたことも同様。そして、ポルシェのドライバーズカーとしての素晴らしさを、再定義してくれた。

自然吸気の911として、最後で最大のエボリューションが、991世代の911にも施されたのだ。911.2といっても良いだろう。この911は、来年の991型の生産終了まで、販売が続けれられることになる。

ちなみにポルシェの場合、991というモデルコードは、進化を続けるクルマの判別に有用だ。

991型の911には、前期にGT3とGT3 RSがあり、後期にもGT3、ターボチャージャーを搭載したGT2 RSが存在し、そして今回のGT3 RSに辿り着いた。このGT3 RSは、これまでで最もモータースポーツとの関連性が高いモデルだと、GTモデルのプロジェクトリーダー、アンドレアス・プレウニンガーは話している。

そもそも、996型で登場したGT3 RSは、レースカーとしてサスペンション・アップライトのホモロゲーションを取得する目的で生まれたクルマ。当初、技術者は700台の販売を見込んでいたが、結果的には数千台を売ることになり、今ではエンジニア以上にマーケティング部門が主導となって、GTモデルは進化を続けている。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事