新型ジープ・ラングラーに試乗 大幅に近代化 走破性と日常性も向上

公開 : 2018.05.25 10:10  更新 : 2018.05.29 09:04

無骨なメカニカルさが日本でも人気のジープ。新しい電子制御技術を搭載し、唯一無二のオフロード性能に加えて、オンロードでの挙動も改善を遂げたようです。スタイリングは従来のイメージを踏襲しつつ、日常的な使いやすさが追加された新型を、米国カリフォルニアで試乗しました。

もくじ

どんなクルマ?
ジープのイメージはそのままに近代化

どんな感じ?
普通車に近づいたハンドリング
悪路の走破性や利便性も一層強化

「買い」か?
日常性を増したエクストリームなクルマ

スペック
ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコンのスペック

どんなクルマ?

ジープのイメージはそのままに近代化

かつてアメリカ軍御用達だったオフロードモデルは、リデザインが施され、少しレトロな雰囲気にはどこか愛らしさまで感じる。すでに米国では販売が行われているJL型のジープ・ラングラーは、英国には今年の夏に到着予定。従来と変わらず、2ドアと4ドアモデルがラインナップされ、今回のテスト車両は、トップグレードとなる4ドアのルビコン。オンロード、オフロード共に試す機会を得た。

スタイリングは着実に進化している。恐らく多くのひとは、ジープのスタイリングはこうあるべき、というイメージを持っていると思う。それを崩さないように、LEDは象徴ともいうべき丸いヘッドライトの中に埋め込まれ、中央でプレスラインが入り気流に配慮したデザインになっているものの、7本の縦に並ぶグリルも変わらない。

この空気抵抗を減らすスタイリング上の処理は、12年のモデルイヤーを保持したJK型とのジープ比で、9%の燃費向上にも貢献しているはず。

現代的なアプローチは、アーキテクチャにも及んでいる。ラダーフレーム・シャシーとダナ社製のソリッドアスクルというトラディショナルな様式は変わらないが、高張力鋼板を用いることで、フレーム周りだけで45kgを軽量化。新しいモデルはボディサイズも少し大きくなり、装備も追加されているが、クルマ全体では90kgの軽量化を実現している。

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