試乗 マツダCX-3改良型 2.0ℓ ガソリン/1.8ℓ 新ディーゼルを評価
公開 : 2018.06.13 06:10 更新 : 2018.06.13 17:17
発売直後の改良型「マツダCX-3」を試乗しました。ガソリン/ディーゼル両モデルをテスト! コストダウンが命題の自動車造りにあって、新ディーゼルエンジン搭載/足まわり刷新という大盤振る舞い。その評価は?
※改良型のルーフの内装材に関する記述に誤りがございました。訂正してお詫びいたします。
もくじ
ガソリン車を試す
ー どこが新しい? 改良型CX-3
ー お尻がムニュっ シートの改良
ー ガソリン試乗 SUV的ではない(?)走り
ディーゼル車を試す
ー ディーゼル試乗 ムニュっとしないレザー
ー ディーゼル比較 改良型1.8ℓ/従来型1.5ℓ
ー 夜間も歩行者検知/クルコンも全車速追従
試乗車スペック
ー 改良型CX-3 試乗車スペック情報
どこが新しい? 改良型CX-3
2015年2月に国内発売となったマツダのコンパクト・クロスオーバーSUV、CX-3の「大幅改良」が施されて、5月31日から発売となった。その広報車の用意ができたということで、6月初旬、横浜みなとみらい地区を舞台に試乗会が開かれた。
最初に乗ったのはSKYACTIV-G 2.0(写真青)、すなわち2ℓガソリンを搭載するFWDの「20S プロアクティブSパッケージ」というグレードで、車両本体価格は243万円。価格的にも実際にも販売の中核に位置するモデルである。今回、エクステリアの変更はフロントバンパー下部にクロームが追加され、グリルやテールライトの意匠が変わった程度だけれど、全体にたたずまいがキリッとしたように思えるのは、ドアのアウターパネルの板厚が0.05mm厚くなっているという情報による先入観かもしれない。
乗車するにはドアを開けなければならない、ということはあるにしても、試乗車の目視確認のあと、3人のスタッフ全員で前後ドアを開けては閉め、閉めては開け、を繰り返したのは、この板厚増の効果を感覚的に知るためだった。今回の改良ではルーフ部分の内装材まで厚みを2mm増やしたこともあり、その音は、バフンという控えめにして安っぽくないものであった。
リアドアのガラスの厚さも0.5mmアップしているのは、室内の静粛性向上を目的とするものである。とはいえ、ボディ全体の剛性をも高めているのではないか。マツダ自身は特にそのような言及はしていないけれど、ドア開閉音とボディ剛性の関連について、およそ自動車に関心のある者であれば、経験的に何かしらの意見を持っているはずである。この経験のみにもとづくテストを、新型CX-3は好印象を与えつつクリアした。