試乗 メルセデスCクラス フェイスリフトで魅力向上 2018年型ベストは?
公開 : 2018.06.26 10:10 更新 : 2018.06.26 15:05
マイルドハイブリッドを搭載したメルセデス・ベンツ製の小型セダン、4代目Cクラスがフェイスリフトを受けました。しかし、このC200はこのモデルのベストチョイスではないとする、英国編集部のリチャード・レーン。ドイツの道で、その理由を探ります。
もくじ
どんなクルマ?
ー 6500点もの部品を見直し
ー Sクラス譲りの安全装備も搭載
どんな感じ?
ー 1.5ℓツインスクロール・ターボ+48Vスターター・ジェネレーター
ー 経済的でも少し物足りないC200
「買い」か?
ー 説得力で勝るC300 ディーゼルも捨てがたい
スペック
ー メルセデス・ベンツC-Class C200 AMGラインのスペック
どんなクルマ?
6500点もの部品を見直し
Cクラスがフェイスリフトを受けた。
一言にフェイスリフトといっても、内容が軽微なものから、見た目は軽そうに見えて、実はかなり手が入ったものまで、幅広い。
4代目Cクラスが今回受けたフェイスリフトは後者。何しろ、クルマを構成するおよそ半分に当たる、6500点もの部品に手が加えられている。目的は、間もなく登場するG20系のBMW 3シリーズや、アップデートを受けるアウディA4との競争に備えるため。
アップデートされたクルマは7月頃に提供が開始される予定。ガソリンエンジンのC200では、マイルドハイブリッドとしてダウンサイジングされたエンジンと、ベルト駆動されるスターター・オルタネーターが搭載されていることがポイント。
254psを発生させるC300は、3ℓではなく、2ℓエンジンに換装。どちらのエンジンも、CLSにも積まれているモジュラーエンジンをベースとしている。エントリーモデルのマイルドハイブリッド化に伴い、9速ATが標準装備となる。
ディーゼルモデルのラインナップにも変更が加わり、2年前のEクラスから導入が始まった「OM654型」というエンジンが搭載される。旧型の冴えないフィーリングを考えると、これは朗報だと思う。C200dには160psを発生する1.6ℓ、C220dには193psを発生する2.0ℓの、ふたつのユニットを選択が可能。どちらのエンジンも旧型より20psほど力強くなっている。最もパワフルな193psのモデルには、4輪駆動「4マティック」をオプションで選ぶことも可能だ。