長期テスト BMW M5(1) スーパーカー並みの動力性能
公開 : 2018.06.26 18:10
新型BMW M5が長期テストに加わりました。2t近い巨体ながら、458スペチアーレとも遜色ない動力性能を持つスーパーサルーンを数カ月にわたってテストします。時折神経質な乗り心地を示す場面もありますが、走りに関しては文句のつけようがありません。
もくじ
ー 458スペチアーレとも遜色無い速さ
ー 時折神経質な乗り心地も
ー 余分なオプションは要らない
ー 文句のつけどころのない走り
ー テスト車について
ー テストの記録
458スペチアーレとも遜色無い速さ
このクルマ以上に納車日が賑やかになった長期テスト車をわたしは覚えていない。おそらくこれは、このクルマがM5だからだろう。この珍しいクルマを一刻も早くひと目見ようと皆が集まってきたのだ。
わたしが北ウェールズでこのクルマを受け取って以来、メルセデス-AMG E63 SやキャデラックCTS-Vとの比較テストに使われた。そこではM5が勝利した。その後わたしを含めふたりによる走行動画撮影が行われたが、そのときもこのクルマの勝ちであった。わたしはAMGファンだが、正直に結論を下した。
さらにその後、アルピナB5との比較も行なった。AUTOCARによる完全なロードテストをおこない、わたしは4.5星を与えた。気に入らない点は4つほどあったが、それ以外は概ね良好だ。
ここでその特徴を挙げてみよう。600psの4.4ℓV8が四輪を駆動することにより、0-97km/h加速はわずかに3.3秒だ。161km/hまでは7.5秒で到達する。ゼロヨンのタイムは11.5秒で、その時点での速度は201.3km/hだ。1kmの直線加速は20.8秒、256km/hだが、これはフェラーリ458スペチアーレよりわずかに0.7秒遅いだけだ。非常に速い。