試乗 BMW M3 CS F80系に有終の美 高額すぎるスペシャル
公開 : 2018.07.11 10:10 更新 : 2018.07.18 13:34
F80系のM3の最後を飾る特別モデル、CSが登場です。M5に迫るプライスタグを掲げ、M3の現行モデルとしては最高の完成度を誇るものの、Mディビジョン史上最高の輝きにまでは到達したのでしょうか。英国の道で味わいました。
もくじ
どんなクルマ?
ー M5に迫るプライスタグ
どんな感じ?
ー F80系としては最高のでき
ー 明確なキャラクター性に欠ける
ー 鈍るダイナミクス性能での輝き
「買い」か?
ー 受け入れがたいCSの価格
スペック
ー BMW M3 CSのスペック
どんなクルマ?
M5に迫るプライスタグ
F80シリーズ最後の限定モデルが登場した。現行型BMW M3の終焉を告げる、スペシャルバージョンだ。いまだに少し慣れないけれど、もちろんM3は4ドアサルーンとなる。
去年登場したM4 CSクーペのように、M3 CSにも軽量なカーボンファイバー製のボディパネルがおごられ、2016年のM4 GTSにヒントを得たエアロダイナミクス性能を備えている。比較的柔軟な設定のサスペンションにも手が加えられ、新しい軽量な鍛造アルミホイールに、カップタイヤを装備。エンジンの最高出力と最大トルクも強化された。
CSは決して安くはなく、M3のコンペティションパックよりもさらに2万3000ポンド(335万円)の上乗せが必要。あと5000ポンド(73万円)ほど追加すれば、599psを繰り出すスーパーサルーン、M5も手に届くプライスとなる。
BMWは、現行M3の最終型として需要は充分にあると考え、このプレミアム・バージョンを設定。F80系の別れを惜しむ目の肥えたひとたちのために、1200台の限定生産となるが、すでに1200台の組み立ては終了しているとのこと。とりわけ高価だが、F80系最後の「M」の代表的なモデルとともに過ごしたいのなら、急いで準備建てをしたほうが良いだろう。
ちなみにドアが4枚も必要ないのなら、4シリーズとM4はしばらくの期間は生産されるので、安心されたし。