BMW X2に試乗 2ℓ直4ターボ搭載車、価格をもとにスペックを評価

公開 : 2018.07.17 11:55  更新 : 2018.07.17 14:40

BMW X2の国内試乗記です。吉田 匠が試乗しました。2ℓ直4ガソリン・ターボ・エンジン搭載車が主役。515万円という価格、「Mスポーツ」が標榜するアクティブネスが、「買い」かどうかを左右するでしょう。特に若いかたが、気にしているモデルであることは間違いありません。

もくじ

X2、「SUV」ではなく「SAC」
2ℓ直4ターボ、走りの印象は
乗り心地、ハンドリングを検証
鮮烈な印象、乗り味に見出しづらく
BMW X2 xドライブ20i MスポーツXのスペック

X2、「SUV」ではなく「SAC」

世界中の多くのメーカー、多くのブランドがSUVを市場に送り出すなか、BMWのコンパクトSUV、X2が新型に生まれ変わって、日本でも発売された。というのは、実は正しい表現ではない。BMWはこのクルマをSUVではなく、「SAC=スポーツ・アクティビテイ・クーペ」と称しているからだ。

しかもX2は単なるニユーモデルではなく、BMWとしてはまったく新しいコンセプトを採用した、新しい世界観、新しい価値観を具現化したなのクルマだという。具体的にはまず、これまでのXシリーズとはややテイストの異なるスタイリングにそれが現れているといえる。

これまでとは逆に、下の方が幅広いキドニーグリルや、その下の大きなエアインテークを特徴とするフロントエンド、さらにはリアクオーターウインドウの後端がせり上がるBMWの象徴たるホフマイスターキンクを、このクルマではCピラーに採り入れるなどしたのが新しいポイントの例だといえる。

それに加えて、ウエストラインが高く、その上に上下に浅いキャビンが載った感じというクルマ全体のバランスも、これまでのXシリーズとは異なるポイントだろう。

それらの結果、ボディには独特のボリューム感があって、なにやらマッスルな雰囲気を漂わせるところが、自ら「The Rebel」、つまり反逆者を名乗る理由だろうか。

今どきのクルマだから、コンパクトといっても特に小さいわけではなく、ボディサイズは4375×1825×1535mm、ホイールベース2670mmという大きさだが、全高をタワーパーキングに収納可能な1550mm以下に抑えたところに、日本市場に対する配慮がうかがえる。

プラットフォームの基本は、現行ミニやBMW 2シリーズと共通するもので、フロントに横置きされるパワーユニットは1.5ℓ直列3気筒ターボと、2ℓ直列4気筒ターボの2種類。前者が18i、後者が20iと呼ばれる。

トランスミッショッンは18iが7段DCTと、20iが8段ATと組み合わせられて、駆動輪は前者がFWD=前輪駆動のみ、後者がAWD=4輪駆動のみとなる。

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