試乗 メルセデス-AMG GT Cクーペ ライバルにはない古典的な魅力

公開 : 2018.07.20 10:40

GTはAMGが自社開発した2番目のモデルです。AMGはこのクルマの発売からしばらくたった今でも多くの力を注いでいます。すがすがしいほどに古典的なクルマですが、洗練性と荒々しさの良いバランスが取れているとの評価になりました。

もくじ

どんなクルマ?
まさにGT SとGT Rの中間

どんな感じ?
ライバルにはない魅力
刺激的なドライビングフィール
英国の道路にはハードすぎる乗り心地

「買い」か?
古典的な魅力 今年後半にもマイナーチェンジ

スペック
メルセデス-AMG GT Cのスペック

どんなクルマ?

まさにGT SとGT Rの中間

ちょうど良いメルセデス-AMG GTを待っているなら、今回のモデルは絶好かもしれない。

今回、英国で初試乗となるGT CはGT Sとサーキット志向のGT Rの溝を埋めるモデルだ。GT R譲りのアクティブリアステアリングと電制デフロックを採用しているが、硬いレーシングバケットシートや大仰なディフューザー、リアウイングは装備されない(ウイングの代わりに、小ぶりな可変スポイラーがつく)。

アルミニウム製のリアボディはSよりも57mmワイドで、305サイズのミシュラン・パイロットスポーツを履いているので、一目でCだとわかる。一方で、フロントには「パンアメリカーナ」グリルを採用している。つまりSLSに代わるより手頃なモデルとして意図されたものだ。

これほど強力な足回りでもリアのグリップを失わせることができるのは、ドライサンプ仕様の4.0ℓV8ツインターボエンジンを搭載しているからだ。出力はGT SとGT Rの中間である558psだが、これはポルシェ911ターボには及ばない。

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