日産リーフで挑戦する3つの山頂 制限時間は24時間 2018年は成功なるか?
公開 : 2018.08.11 10:10 更新 : 2018.08.11 10:56
前回の挑戦は2016年でした。初代リーフで24時間以内に3つの山の制覇を目指した英国版AUTOCARチームでしたが、当時の航続距離、充電インフラ、そして肉体的限界によって、挑戦は失敗に終わりました。新型リーフを迎えての再挑戦、結果はどうなるのでしょうか?
もくじ
ー 3つの山頂 24時間以内
ー 武器は2代目リーフ 充電計画も万全
ー 充電作業に楽しみ 熟成のリーフ
ー カギは充電出力 疲れもピークに
ー 素晴らしき新型リーフ 問題は人間
ー 番外編1:増える充電ステーション
ー 番外編2:山に登ってみる
3つの山頂 24時間以内
この馬鹿げた試みは初めてではない。2年前のことだったが、恐れを知らぬ(というよりも、世間知らずといった方が適切だろうか?)AUTOCARスタッフは、スコットランドのベン・ネビス、イングランドのレイク・ディストリクトにあるスカフェル・パイク、さらにはウェールズ北西部に位置するスノードン山の3つの頂を、24時間以内に制覇する旅に挑戦した。
このスリー・ピークス・チャレンジについては既にご存知かも知れないが、3064m分の上りを含む37kmの徒歩という数字は恐怖以外の何者でもない。乳酸と約800kmの運転の組み合わせであり、この挑戦をより難しくするため、われわれに与えられたのはピュアEVの初代日産リーフだった。
航続距離の長いディーゼルモデルであれば、一度も給油することなく全行程を走り通せたかも知れないが、当時、リーフの航続距離は177km程度と、とてもではないが全く足りなかった。
スカフェル・パイクまで半分ほどのところで、時間、希望、そしてわれわれの膝関節が消えてなくなり、チームAUTOCARにはタオルが投げ入れられたのだ。
それでも、もう少し交通状況が良ければ、充電インフラがもう少し充実していれば、そして、より長い航続距離があれば、このEVによる挑戦にも、多少の勝ち目があったのではないかとの思いがあった。
2018年の再挑戦のために、オリジナルメンバーの2/3が再結集したことは、前回の悔しさの表れであり、幹部エディターのマット・バートと、カメラマンのルーク・レイシーが、ネビスへの挑戦前夜をギネスとカレーで祝うという誓いを実行するために選ばれたことには首を傾げざるを得ないが、間違いなく今回の方が準備は万全だ。
今回は、どの充電ステーションをいつ使うべきか、そして、最大限バッテリーを活用するためには、どれだけの時間、充電を行うべきかもわかっている。そして、必要になるだろう充電インフラについて調べるために、最近あのBPに1億3000万ポンド(190億円)で買収された英国最大の充電ネットワーク企業であるChargemasterと、英国中の高速道路に充電ステーションを展開しているEcotricityにもコンタクトをしている。もちろん、すべてオンラインでだ。