お手頃ベストドライバーズカー選手権2018 2ndステージ ことしの覇者決定
公開 : 2018.09.09 07:40 更新 : 2021.03.05 21:37
お手頃ベストドライバーズカー選手権2ndステージです。4台に絞り込まれたモデルをサーキットで試します。覇者、予想はされましたか? 最後まで気の抜けないバトルになりました。
もくじ
ー 2ndステージ 舞台はサーキット
ー 本命登場? フィエスタST
ー メガーヌR.S. 280 公道ではカップ仕様がアダに
ー BBR MX-5 素晴らしきターボ化
ー 滑らかさが魅力 i30 N
ー 最終結果 勝者は全員一致で
ー 番外編1:ラップタイム&費用対効果
ー 番外編2:自分で買うなら……
ー テスト車のスペック
2ndステージ 舞台はサーキット
ブリトンパークのとある場所では、どこよりも多くのことが明らかとなる。
ここでは各モデルの高速安定性や、アクセルを使ってのコントロール性、低速での俊敏性といったものを、恐怖の体験をしたり、最終コーナーの90°ベンドといった厄介な手間を掛けることなく、明らかにすることができる。
ブリトンパークのその場所とは、実のところ、他のサーキット同様、パドックエリアだ。ここには、車両が点検のために停車され、メカニカルコンポーネントの温度が下がるのを待っている。
スタッフで一杯のパドックからドライバーが現れ、ヘルメットを取りながら、走行中に発見した事柄を誰か興味のありそうな人間に話している。
パドック周辺を1時間もうろついていると、さまざまなコメントや、交わされる会話から、どのクルマが期待どおりの走りをみせ、どのクルマがまったくそうでなかったかを知ることができる。
さて、最高のお手頃ドライバーズカー選手権では、それぞれのクルマの評価を決めるのに時間をかけることなど許されてはいないのも事実だ。
ノックアウトステージで5人のテスターが8台を試した時には、それぞれ何時間も試乗をして、ガリレオが天体観測をしたように、長い時間をかけて考察を深めるようなことは許されていなかった。
クルマに乗り込んで、運転し、メモに殴り書きを残し、次へと移る。
だが、4台だけが残ったいま、テスターたちにはもう少し長い試乗時間と、考察するための余裕が与えられる。そして、真っ先に熟考したかったのが、フィエスタSTだ。