三菱アウトランダーPHEV 英国では「高級車」 2018年型、試乗の評価は
公開 : 2018.09.14 12:10
三菱アウトランダーPHEVの英国試乗記です。価格は3万5000ポンド(508万円)以下。つまり、「高級車」の域といってもよさそうです。WLTP対応の2018年型モデルは、従来と異なる印象。価格ゆえ、依然として比較は厳しいですが、なかでも乗り味は高評価です。
もくじ
どんなクルマ?
ー 3度目の小改良 WLTPサイクルに対応
ー 新エンジン、排気量拡大 バッテリー性能も向上
どんな感じ?
ー リラックスできるクルマ
ー 細かい点で洗練性を増している
ー 価格に及ばぬ上質感
「買い」か?
ー 唯一無二の存在
スペック
ー 三菱アウトランダーPHEVのスペック
どんなクルマ?
3度目の小改良 WLTPサイクルに対応
英国で最も売れているプラグインハイブリッドは三菱アウトランダーPHEVだが、今回はこの2019年モデルの中級グレード「4h」に、英国内で初めて試乗することができた。
「PiCG」と呼ばれる超低エミッション車への補助金が適用され、価格は3万5000ポンド(508万円)以下から購入できる。
アウトランダーPHEVは2014年に登場して以来、3回の小改良を受けており、ラインナップも拡大している。
今回の小改良のポイントは新基準であるWLTPへの対応だ。現在販売されている多くのPHEVは、旧基準が適用されていた8月までに審査を通過したクルマで、アウトランダーはWLTPの基準に対応できている数少ないPHEVの1台だ。
例えば、フォルクスワーゲン・ゴルフGTEやBMW 330eは現在、販売を停止しているが、これはWLTPへの対応ができていないためである。とはいえ、しばらくの間は改良前のモデル在庫が販売され、見つけるのは難しくないだろう。
三菱としてはこのタイミングで、乗り換えを考えている他社製のPHEVオーナーを取り込んでおきたいところだ。そして、三菱がスムーズに納車することができれば、そのチャンスは十分にある。
クルマが会社から支給されている場合は13%の税金を払っているが、もし内燃機関のみを搭載する自動車に乗り換えると、税率が2倍以上に跳ね上がるからだ。