最高にホットなBセグ・ハッチバックを探す 中編 回顧録

公開 : 2018.09.24 11:40

ベストハンドリング・Bセグハッチを決める対決、カントリーロードでもテストが行われています。高速とワインディングでのテストを終え、公道での判定はルーテシアが圧勝、それに2台のフィエスタが続き、最下位がトウィンゴという結果になりました。

AUTOCAR JAPAN誌 76号

もくじ

トウィンゴに迫るスイフト
2台のフィエスタの違い
一番魅力的なルーテシア
公道セクションでの結論

トウィンゴに迫るスイフト

英国では240万円ほどになる125psのスイフトスポーツは、走りではトゥインゴに僅差で迫っており、しかも居住性がより高く、トランクも広い。走らせて得られる満足度は明確にトゥインゴ以上である。

ステアリングのしっかり感もフィードバックも、こちらのほうがよさそうだ。エンジンはトゥインゴほど積極的に回りたがる性格ではないが、ちょっと荒っぽくもあるエグゾーストサウンドは魅力的で、ストロークが短くダイレクト感に優れるギアボックスもいい。

残念なのはドライビングポジションだ。着座位置が高すぎるし、横方向のサポートが悪い。きわめてグリップに優れていて、いちばん小さいトゥインゴほど機敏ではないにしても一瞬にして方向を変えられるだけの俊敏さを備えているだけに、非常にもったいない。そういう理由から、わずかにタッチの差ではあるが、トゥインゴほど公道上で魅力的なクルマとは言えなかった。

フィエスタ・ゼテックSは、いろいろな点から今回の6台のなかではいちばんスポーティさで劣ると事前評価されていた。出力はわずか120psだし、ルックスの地味さではスイフトスポーツといい勝負だ。

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